『入水願い』歌詞の意味。椎名林檎の想いを解釈してみた

『入水願い』歌詞の意味。椎名林檎の想いを解釈してみた

独特の世界観が人気の椎名林檎さん。メロディや雰囲気、存在感など多くの人を魅了する要素はたくさんありますが、魅力のひとつは、その歌詞にあると言えるのではないでしょうか。

心惹かれる歌詞だけれどどこか掴みどころがなく「歌詞の意味が難しい」「なんとなく言っていることはわかる気もするけれど、はっきりとしたことがわからない」という人も多いはず。歌詞の解釈は基本的に聞き手が自由に行って構わないとされていますが、それでも様々な角度から探ってみたくなるのがファン心理。

そこで、今回は人気のアルバム「教育」の3曲目に入っている「入水願い」の歌詞の解釈をお伝えします。そのまま読むと、単なる不倫、そして心中を求める状況と思える「入水願い」ですが、その中に込められた椎名林檎さんの想いはそんな単純なものではないはず。5つのキーワードに分けて、一緒に探っていきましょう。



 

『入水願い』歌詞の意味。
椎名林檎の想いを解釈してみた

 

「入水願い=にゅうすいねがい」に託された意味


「入水」の読み方は「じゅすい」と「にゅうすい」と2つあると言われています。「じゅすい」は、水に入り自殺すること。そして「にゅうすい」はそのまま水に入ること。そして、この曲のタイトルの読み方は「にゅうすいねがい」です。

その使い分けは、言葉にこだわりをもつ椎名林檎さんには譲れない部分だったのではないでしょうか。表面的なシチュエーションは、不倫関係にある2人。女性は自分だけ、もしくは2人で心中を望むというところかもしれませんが、本当に描きたかったのは女性の心理状態かもしれません。

例えば、歌詞には「殺す」という単語がたくさん使われていますが、ここで「殺す」のは、おそらく肉体ではなくて精神と推測されます。水という液体に身を委ねることで、感情という目に見えないもの、つまり今まで抱いた愛憎含む様々な想いを全て溶かして無にしてしまいたいとの想いを感じることができます。

 

今までの演技と仮面を脱ぎ捨てる


「自分の世界を飛び出す勇気」「今迄吐いた下らぬ嘘」。その言葉が表しているものは、男性に好かれるために、可愛らしいと思われるために、自分の意志とは無関係に行ってきたもの。男性に認められなければ、愛されなければ価値がないと感じている間は、評価基準も全て相手の男性に委ねてしまうことになってしまいます。

それは例え不倫関係でも同じ。「愛人」としての価値を見出してもらうために行ってきた努力や演技は「恋愛」の場合とおそらく大きく違わないはず。

「自分を愛しましょう」と、世の中で頻繁に叫ばれるようになった言葉ですが、そんなに簡単なものじゃない。そうしたいけれどそうできない、だけどこのままでいたくないと悩み苦しむ女性の姿が透けて見えます。

 

妊娠が発覚してからの2人の関係の変化


「助手席に埋まったあなたの生命」「コートの下を這っている両手は何にも掴めない」から、連想されるのは、おそらく女性は妊娠初期段階ということ。「賞賛」する男性は、おそらく「妻と別れて君と一緒に」なんて言葉を告げたのでしょう。

そしていつもと同じように、女性の身体に手を伸ばす。狭い車の中だけが2人で過ごす時間。告げた言葉が本気なのかその場のノリか、そんなことはおそらく男性自身もわからないはず。そんな男性の言葉の真意はともかくその言葉に冷めている女性の姿が浮かびます。

既婚者との恋愛、既婚者同士の恋愛は倫理に反しているから「不倫」と言われているわけですが、一般的に不倫と言われる関係を持っていても、この女性には自分の中で譲れない線引きがあったのではないでしょうか。

おそらく恋多き女性であり「他人の期待」という言葉に隠されているのは、「シングルマザー」という生き方。そして「子どもを授かったらこの関係は終わりにする」という想いは、ずっと女性が持ち続けていたものかもしれません。

 

「…どうぞ殺って」は別れの意思表示


愛人から母になる決意をした女性は、相手の男性を必要としなくなりました。可愛く思われること、愛されることのために生きるのではなく、自分のお腹の中に生まれた生命のために生きる決意。もう、甘えていられません。頼っていられません。

まるで夢から覚めたかのように、気付いた現実。あなたの前での私は、偶像。単なる幻。演じてきた理想の女は、現実には存在しない。「だからあなたの中で今までの私は殺して」と、その言葉は、単純に告げる「さよなら」よりも深い意味を持っています。

 

一度は愛した人。別れてからの相手を心配するのは女の最後の愛


別れた後は、二度と会うこともないこの2人。「今ならちゃんと妻の元にもどれるはず。未練がましく追いかけないで。この不倫関係の間のことは、夢物語だと思って、一度死んだと思ってやりなおしなさい」と、叱咤激励するのは、愛した男への優しさ。妻と愛人。

「二兎を追うものは一兎も得ず」はこの世の定めです。その想いが込められているのがおそらく「あたしを殺して其れからちゃんと独りで死ねるのか」という歌詞。

 

いかがでしたか。

自分の人生を生き抜いていく決意をしたときの、女性の強さとしたたかさ。弱い男性はもう必要としないと、自ら手を離す潔さ。けれど、別れた後の男性を心配する優しさは、やはり椎名林檎さんならでは。

徹底的に突き放すのではなく、最後まで見え隠れするほんの少しの愛情。それは、おそらく椎名林檎さんから世の男性全員に向けたまるで母親のような愛情。そして女性に向けた「自分の人生は自分のもの」というエール。

ここであげたのは、ひとつの解釈です。ぜひ、更に踏み込んだあなたなりの「入水願い」の解釈をしてみてください。

 

まとめ

『入水願い』歌詞の意味。椎名林檎の想いを解釈してみた

・「入水願い=にゅうすいねがい」に託された意味
・今までの演技と仮面を脱ぎ捨てる
・妊娠が発覚してからの2人の関係の変化
・「…どうぞ殺って」は別れの意思表示
・一度は愛した人。別れてからの相手を心配するのは女の最後の愛

待ち受ける運命の日を知る方法とは?

私たちの運命や人生は誕生日で決まると言われています。あなたが結ばれるべき運命の人、お仕事や人間関係も、実は誕生日から運命の日を導き出すことによって分かるのです。

メディアで話題の『あなたの幸運』では、あなたの運命の人が誰なのか、そして、運命の日がいつなのかを初回無料でズバリ教えてくれます。

幸運の行方が気になる人は是非やってみてください。