伊勢神宮参拝の前にこれだけは押さえておきたい知識とは

伊勢神宮参拝に訪れる人の数は年間約1000万人。東京都世田谷区と一緒ぐらいの広大な敷地に125社の神宮がお祀りされている神の国です。そんな伊勢神宮に何の予備知識もなくお参りに行ったら大変。駐車場やどこからお参りすればいいのか、噂のパワースポットはどこかと歩き回るだけで一日が終わってしまいます。

そこで今回は、今年こそは伊勢神宮参拝に行こうと決意しているみなさんのために、なるべく歩かなくてすむ駐車場の選びかたや参拝の順序、噂のパワースポット、さらには伊勢神宮の横のレトロな商店街「おかげ横丁」のオススメのお店など、伊勢神宮参拝の前にこれだけは押させておきたい知識をお伝えします。これを見れば伊勢神宮参拝が3倍楽しくなります。ぜひご覧下さい!

 

伊勢神宮参拝の前に
これだけは押さえておきたい知識とは

 

伊勢神宮参拝の際の駐車場の選び方

伊勢神宮は総氏神「天照大神」(あまてらすおおみかみ)がお祀りされている皇大神宮(内宮)と伊勢神宮に鎮座される神様達のお食事を担当される豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされている豊受大神宮(外宮)に別れていますが、内宮と外宮の距離は約5kmと離れていて、しかも内宮の方が観光客も多くにぎやかなので、内宮だけお参りして帰る方もたくさんいらっしゃいます。

ですが、本当は外宮を先にお参りしてから内宮を回るのが参拝のマナーなので、車はまず外宮の駐車場に止めてください。外宮に隣接している駐車場は約300台収容で駐車料金は無料です。場所は伊勢自動車道を「伊勢西インター」で降りて32号線に入り、伊勢神宮外宮方面に向かってください。

渋滞がなければ5分ぐらいで到着します。内宮の駐車場ほど込み合っていないので、日祭日や年末年始以外は待たされることはないはずですが、念のため朝早く行かれることをお勧めします。

 

外宮のお参りのしかたと注意点

まず表参道火除橋を渡って外宮の中に入りますが、いきなり注意していただきたいのは外宮の駐車場のすぐ近くにある橋は出口用なのでお間違いのないように。表参道火除橋は外宮前のバス停の近くです。

橋を渡るとすぐ左側に手水舎があります。ここで参拝の前に心身を清めますが、お手水のしかたは、右手にひしゃくを持って左手を洗う→左手にひしゃくを持って右手を洗う→ひしゃくを右手にもって左手に水を注ぎ、口をすすぐ→もう一度左手を洗う→ひしゃくを立ててひしゃくのもち手を洗う。の手順ですが、この一連の作業を水を継ぎ足さずに行うのが礼儀です。

心身を清めて少し歩くと第一の鳥居があります。その鳥居をくぐって(鳥居の前で一礼)さらに表参道を奥に歩いていくと、道の突き当たりの右側に二つ目の鳥居があります。その奥が正宮。豊受大御神が鎮座されるお宮です。参拝の作法はニ礼ニ拍手一礼です。

正宮にお参りしたあとは「多賀宮」→外宮の土地の守り神「土宮」→風の神様「風宮」の順番でお参りしてください。

 

皇室から贈られた神馬が見れるタイミング

伊勢神宮には皇室から贈られた神馬がいて、菊の紋章を身につけた白い馬が神社の参道を歩く姿はなんとも優雅で神聖な気持ちになりますが、いつも見れるというわけではありません。参道を歩く日は内宮、外宮とも毎月1日、11日、21日の朝8時ごろから。外宮の馬小屋に居るのは午後1時過ぎから3時ごろまでです。(体調が悪い日はまったく見れないこともあります)

 

式年遷宮記念 せんぐう館

外宮参りの最後は、2012年4月に開館したせんぐう館を見学しましょう。式年遷宮とは20年に一度社殿を新しく建てかえて神様がお引越しされる行事のことで、今回は2013年10月におこなわれました。

せんぐう館は、遷宮シアターやさまざまな資料により式年遷宮についてわかりやすく解説しているのはもちろん、優れた景観を楽しみながらゆっくりくつろげる休憩施設や社殿造営に関わる匠の技を紹介するコーナーなど、伊勢神宮参拝の初心者の方にはぜひ立ち寄っていただきたい施設です。

 

内宮のお参りのしかたと注意点

外宮での参拝が終わっていよいよ伊勢神宮参拝のメインイベント内宮参拝です。内宮に一番近い宇治橋前駐車場は朝10時には満車になるので、止められない場合はおはらい町入り口の市営浦田駐車場(無料)に駐車してください。

まずは、内宮へ続く宇治橋の前の鳥居に一礼します。宇治橋の下を流れる五十鈴川や緑の森林を眺めながら橋を渡ると真っ直ぐに続く砂利道に出ます。さらに、右手に見える美しい庭園を眺めながら進んでいくと、手水舎がありますので外宮と同じように身を清めてください。そしていよいよ伊勢神宮参拝のハイライト、正宮参拝。天照大神とのご対面です。

参拝の作法はニ礼ニ拍手一礼ですが、特別な願いごとを祈願するのではなく、お会いできたことへの感謝の気持ちを伝えてください。参拝の帰りは来る時に登った石段を降りるのではなく、左手に帰り道があるのでそこを利用するようにしてください。

そのほか内宮で立ち寄りたい神社は、正宮の次に偉い神様をお祀りしている「荒祭宮」や縁結びの神様としてとても有名な「子安神社」などです。また「神楽殿」ではお守りや御神札などを販売していて、「参集殿」ではお茶を飲みながら休憩もできます。

 

伊勢神宮のパワースポットの紹介

三つ石(外宮)

外宮の神楽殿の近くの道に石の周りを縄で結界を張った場所があります。有名なパワースポットなので人だかりですぐに発見できると思いますが、石に手をかざすと不思議なぬくもりが伝わってきます。

亀石(外宮)

外宮の正宮の参拝を済ませ、別宮の参拝に向かう途中の水路にかかる平たい石ですが、実は伊勢神宮の敷地内にある高倉山古墳の入り口だった石なのだそうです。横から見ると亀の形に似ていることから名づけられました。神々のパワーが宿る石の橋です。

四至神(内宮)

神楽殿から少し歩いた五条殿の近くに四方をしめ縄で結界した石座(いわくら)があります。四至神(みやのめぐりのかみ)は神殿を持たない神様で、内宮全体を邪悪なものからお守りされている守護神です。

 

厳選!おかげ横丁のオススメのお店

伊勢神宮参拝のお食事やショッピングに絶対かかせない「おかげ横丁」は江戸時代から明治時代の街並みを再現した商店街で、通るだけでもお祭り気分が味わえる人気の観光スポットです。ここではそんなおかげ横丁の中で、特にオススメのお店をご紹介します。

江戸時代からの名店 伊勢うどんの「ふくすけ」

伊勢うどんはずんぐり太麺に独特の醤油ダレをかけて食べる素朴なうどんですが、これが絶品!こだわり昆布とかつお節で作った天然のたれの絶妙な味は一度食べたら病みつきになります。

海老がどんぶりからはみ出す天丼!漁師料理の「海老丸」

伊勢湾の海の幸をたっぷり堪能できる漁師料理の「海老丸」の海老天丼です。伊勢湾で獲れた新鮮な海老を贅沢に使った海老天丼はそれだけで大満足!他には、浦村産の岩カキや魚介類を味噌仕立てにした漁師汁もオススメです。

 

いかがでしたでしょうか。

伊勢神宮参拝が始めての方のために、行く前に押さえておきたい知識をお伝えしましたがお役に立ちましたか。伊勢神宮にはご紹介したほかにも、たくさん見どころがあります。とうてい一度では回りきれませんので、一回きりではなくぜひ何回か足を運んで伊勢神宮の魅力を発見してください。

ところで、初めて伊勢神宮参拝される際は早朝から出かけられることをお勧めします。外宮は朝5時から営業していますし早朝のお伊勢さんは神々のパワーと自然のパワー、朝の太陽のパワーで満ち溢れています。それに早い時間は休みの日でも参拝客が少ないので、ゆっくり伊勢神宮参拝を楽しむことができます。それと最後に、参道は砂利道ばかりなので足が痛くなります。ハイヒールや革靴ではなく運動靴がお勧めです。

 

まとめ

伊勢神宮参拝の前にこれだけは押さえておきたい知識とは

・参拝のマナーに従った駐車場は外宮の駐車場
・外宮での手水舎の使い方やお参りの作法
・皇室から贈られた神馬が見れる場所と日時
・式年遷宮の意味や匠の技を堪能できるせんぐう館
・内宮のお参りの作法と立ち寄りたい神社
・伊勢神宮の噂のパワースポット
・伊勢神宮参拝の帰りにぜひ立ち寄りたい「おかげ横丁」の名店


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