伊勢神宮に旅行に訪れた人の数が2013年に1420万人、2014年は1086万人と2年連続1000万人を突破しました。プロ野球セリーグの2013年の観客動員数が1220万人ですから凄い人気です。
もちろんお伊勢参りの人気は今に始まったことではなく、特に文政13年(1830年)の参拝者数は約500万人と言われ、江戸時代の日本の人口を3000万人とすると、実に6人に1人は伊勢神宮へ旅行したことになります。ちなみに江戸から470キロの道のりを約1ヶ月かけて伊勢神宮まで歩いて旅行したわけですからたいしたものです。
そんな伊勢神宮の人気の理由は平成25年(2013年)に式年遷宮の遷御の儀(神様に新しいお住まいにお引越ししていただく儀式)が壮大におこなわれたこともありますが安定した人気を下支えしているのは、最近のパワースポットブームです。
主祭神の「天照大御神」(アマテラスオオミカミ)をはじめとするさまざまな神様が鎮座される伊勢神宮にはパワースポットがたくさん!そこで今回は、その中でも霊験あらたかな人気のパワースポット厳選してお伝えします。伊勢神宮に旅行する前にぜひチェックしてください。
伊勢神宮へ旅行に行くなら。
霊験あらたかな人気のスポット
★伊勢神宮は天照大御神をお祀りする皇大神宮(内宮)と豊受大御神をお祀りする豊受大神宮(外宮)に別れていて、伊勢神宮に旅行に行くと内宮だけをお参りする人もいますが、本当は外宮からお参りするのがマナーです。そこでまずはに外宮の人気パワースポットからお伝えしましょう。
自然のエネルギーが伝わる人気のパワースポット「三ツ石」
伊勢神宮外宮の鳥居をくぐって、参道の玉砂利の道をしばらく歩くと、神楽殿を過ぎたあたりに、石の周りを縄で囲んだ「川原祓所(かわらはらいしょ)」 通称「三ツ石」があります。
ここには昔、宮川の支流が流れていて地震の際に地形が変わり、川がなくなってしまったとされる所で、現在では式年遷宮のときに神宮祭主や奉仕員を祓い清めるために使われれいますが、石に手をかざすと温もりを感じ、自然界のパワーをもらえるということで、近年大評判のパワースポットです。ちなみに元総理大臣、麻生太郎氏も手をかざしてご満悦だったそうです。
小さな水路の上の巨大な亀石
三ツ石を過ぎて別宮に行く途中の水路にかかる大きな一枚石、知らない人は気づかず通り過ぎる石の橋ですが、よく見ると亀が頭を出して手を広げた形に似ていることから亀石と呼ばれています。
実はこの石、伊勢神宮の敷地内にある高倉山古墳の入口の石だったそうですが、高倉山古墳の横穴式の石室は室町時代から江戸時代末期にかけて天の岩戸として信仰されいたこともあり、この石に秘められたパワーは計り知れません。亀石の上に立ち止まって手に触れ、太古の石に宿った神のパワーを感じてください。
月の神に癒される「月夜見宮」
月夜見宮(つきよみのみや)は伊勢神宮外宮の別宮で、外宮の北門から300mほど北にご鎮座されています。お祀りされている神様は天照大御神の弟神で月の神「月夜見尊」(つきよみのみこと)とその荒ぶる神霊「月夜見尊荒御魂」(つきよみのみことのあらみたま)です。
伊勢市街地の静かな自然のオアシスといったおもむきですが、木々の緑に囲まれたご神殿の前に立つと、人の気持ちを、おおらかなそしてやさしい気持ちに変える暖かい気が漂ってきます。また境内にある巨大なご神木も圧巻です。伊勢神宮の旅行の際に一度は訪れたい癒しのスポットです。
★天照大御神をお祀りする内宮は伊勢神宮参拝の中心。2014年に立て替えられたばかりの内宮の真新しい鳥居をくぐって宇治橋を渡れば、たくさんの木々から発する自然のパワーが訪れた人を迎えてくれます。ここからは内宮のパワースポットのご紹介です。
石座に宿る災難除けのパワースポット四至神
神楽殿と道を挟んだ五丈殿との間に、四方をしめ縄で囲んだ石座(いわくら)があります。この、よりしろ(神霊が宿る場所)に宿る神が「四至神」(みやのめぐりのかみ)です。古神道では岩や木には神霊が宿るものとして信仰されてきましたが、時代とともに常に神がいる場所として神殿が建設されるようになり、信仰の対象もこのようなご神体から神社そのものに移っていったのだそうです。ですから、しめ縄の内側は聖域、神様がいらっしゃる場所です。
四至神は本来、ご正殿や宮域、神域を邪悪なものからお守りされる守護神ですが、近年になりテレビで伊勢神宮の強力な災難除けのパワースポットとして取り上げられ一躍有名になりました。伊勢神宮に旅行に行った際には、ぜひ立ち寄りたいスポットの一つです。
伊勢神宮の縁結びスポット子安神社
子安神社の祭神「木花開耶姫神」(このはなさくやひめのかみ)は、猛火の中で3人の子供を出産したとされ、その神話から子安神社は安産や子授け、縁結びのパワースポットとしてとても有名です。子安神社の場所は内宮の最初の鳥居をくぐり、宇治橋を渡ってすぐの別れ道を左に入ったところにあります。
お参りのしかたは、まず神楽殿(かぐらでん)で小さな鳥居を買って、お願いごとや名前などを記入し、いざ参拝。花の形をしたかわいい手水舎で手を洗ってから奉納してください。子安神社の奥には山の神「大山耶神」(おおやまつみ)を祀った大山耶神社があります。大山耶神は木花開耶姫神のお父さん。子宝祈願と一緒に山の神の自然のパワーを感じてください。
いかがでしょう。今回は伊勢神宮の旅行で、せひ立ち寄っていただきたい人気のパワースポットを取り上げましたが参考になりましたでしょうか。今回お伝えできなかった中にも、悪い運を吹き飛ばしてくれる「多賀宮」や伊勢神宮の人気のけん引役となった「せんぐう館」などまだまだお勧めしたい神社や施設がいっぱいあります。なにしろ伊勢神宮は内宮、外宮を中心とした125の神社の総称。
つまり125柱の神様がいらっしゃるということなので、そのパワーを一つ一つ把握するのは大変なことです。ですから伊勢神宮の鳥居をくぐった瞬間に空気が変わったと感じるのも納得できる話です。
それから伊勢神宮の旅行の思い出にぜひ行っていただきたいのが、みかげ横丁です。伊勢神宮の外宮から右に歩くと「みかげ横丁」という大きな看板が見えますが、中は観光客でいっぱい!お食事もお土産も全てここでそろいますが、射的やヨーヨー釣りあってちょっとしたお祭り気分に浸ることができます。伊勢神宮の旅行には欠かせない観光スポットです。今回ご紹介した霊験あらたかなパワースポットと一緒にぜひお立ち寄り下さい。
まとめ
伊勢神宮の旅行に役立つ最近人気の霊験あらたかなスポット
・まずは神宮外宮の自然のパワーを感じる「三ツ石」をご紹介します
・知らないと損する!太古の石のパワーを感じる「亀石」
・緑に囲まれた神殿と巨大な神木に癒される「月夜見宮」
・伊勢神宮の守護神「四至神」のパワーの秘密とは
・伊勢神宮の縁結びスポットといえば「子安神社」です