家族と縁切りしたいときに必要な手続きとは?

家族と縁切りしたいときに必要な手続きとは?
家族と仲が悪い…それどころか悪質な嫌がらせを受け続けている。どうしても家族と縁切りをしたい、という人も世の中にはたくさんいますよね。家族との縁切りを考えている人がまず最初にぶち当たる大きな問題があります。

それは、法的に家族と完全に縁を断ち切ることはできない。という事です。子どもの頃に虐待を受けたなどの理由から、親の親権がはく奪され、別の親に養子縁組で迎えられるという特殊パターンもありますが、ここで紹介するのはあくまでも自由意思で家族と縁切りしたいと望む場合です。

公的に血縁関係を切ることが出来ない以上、自分で強硬手段を取ることによって物理的に家族と縁切りをするしか方法は残されていません。では、自分でできる縁切り方法とはどのようなものがあるか、下にまとめたのでぜひ参考にしてください。

 

家族と縁切りしたいときに
必要な手続きとは?

 

口頭で伝える

まずは、自分の親や兄弟姉妹に対して、「あなた方とは縁を切りたい。」「今日限り縁切りだ。」と伝えてください。家族の暴力などが原因でこのような話し合いの場が持てない時は例外です。

しかし通常であればこのように宣言することがまず必要です。強い意志を現実に変えるためにも、そして家族の側にあなたの意志を伝えるためにも、宣言することが必要です。そこが縁切りの第一歩と言えます。

 

電話番号を変える

家族に縁切りの意志を伝えたら、自分に直接連絡が取れないように工夫してください。まずは電話番号を変えてください。そうしなければ、延々と連絡が来てしまいますからね。変えた電話番号はもちろん家族に伝わらないようにすべきです。

しかし知人などを通して家族が番号を入手するケースもあるため、知人友人にはあらかじめくぎを刺しておくことをおススメします。この際固定電話を解約し、携帯電話のみでの生活に変えてもいいですね。電話番号を知られたら、また変える、の繰り返しをすることが出来るからです。

 

メールアドレスやSNSなどでも連絡を取れないようにする

当然ですが、縁切りの後には電話番号だけでなくメールアドレスも変える必要があります。フェイスブックやミクシィでのIDを知られている場合には、それらも変えましょうね。SNS経由で現況を知られてしまう恐れもあるからです。

 

住所を変更する

電話番号やメールアドレスももちろんですが、それより先に変えるべきは住所かもしれません。家族と完全に縁切りしたいと望むという事は、それほどの理由があるという事。

生活や人生に大きな負担を背負わされているのだと推測できます。ならば、家族が知りえない遠方に住居を移動し、そこで1から新しく人生を始めるという手もあります。縁切りを本気で望むのであれば、今現在のあなたの生活すべてを捨てる覚悟が必要かもしれません。

 

名字を変える

家族とつながっているのは血だけではありません。名字もみな共通しています。そこで公的に自分の名字を変えることをおススメします。もちろん名字変更は簡単なことではありません。女性ならば結婚すればOKです。男性でも、今の時代であれば結婚相手の姓になることもできます。

しかし家族と縁切りを望んでいたとしても、簡単に結婚相手が見つからないという人もいるでしょう。そういう場合は裁判所で名字変更の許可が下りた例を参考にしてください。「猿田という名字は動物を連想させ、人格形成に影響をおよぼすため名字変更を認めた」という例もあります。

他にも許可された例を見れば、自分の名字に当てはまるものもあるかもしれません。しかし名字変更をする場合は、同じ戸籍内の全ての名字を変える必要があります。自分の戸籍だけをあらかじめ家族と離して移しておくことが第一ですね。

 

名前を変える

名字ではなく名前を変えるケースもあります。名字に比べたら名前の方はまだ、変えやすいと言えるかもしれません。それでも理由がなくては変更はできませんが、どのよな理由であれば名前変更を認めるという判断基準が難しいため、役所に聞いてみるといいでしょう。

運性を理由に名前を変えるなどの実例もあるため、頑張れば名前を変えることは簡単にできるかもしれません。縁切りを望むのであれば、家族からもらった名前もまた、捨てる覚悟が必要かもしれません。また、住所や電話番号を変えて名前までも変えてしまえば、なかなか探されることもなくなりますよ。

 

相続権を放棄する

家族と公的に縁切りをすることはできないと書きましたね。しかし家族との縁切りを望む気持ちを公的に表す手段として、相続権を放棄するという方法があります。相続権放棄は文字通り、親からの相続権を放棄するのです。

これによって親からもらうものがなくなるため、家族の死んだときに出向かずにいる理由になるかもしれません。相続会議などに呼び出されなくなるという事です。

相続権放棄は自分の自由意思ですることです。しかしいったん放棄した相続権を復活させることはできないため、する前によく考えてください。嫌いな家族であっても、耐えたぶんもらうものはもらっておきたいという気持ちもありますからね。

 

さて、家族と本気で縁切りしたいと望んだ時に、必要な手続きについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。日本の法律で家族と絶縁することが出来ないという事実をまず、知っていただく必要があります。

縁切りを望むほどに嫌う家族と、完全に縁切りできない事に苦しむかもしれませんが、家族との縁はあなただけのものではないという事です。あなたの死後に、あなたのお子さんが、縁切りを望むあなたの家族から恩恵を受ける可能性もあるのです。

また、あなたのお子さんから枝葉が分かれた数世代後、自分の家系を遡って知りたいという欲求が出るかもしれません。その時にあなたの意志一つで自分の家系をたどれないというけつまつにならないよう、縁切りを公的には受け付けられないのです。

興味本位ではなく、医療行為に血縁関係が必要だという事態になる可能性もあります。縁切りしたいのであれば、一世のみ、あなたのみがご自身の努力によって積極的に連絡を絶つという手段を取るしかないのです。

 

まとめ

家族と縁切りしたいなら

・口頭で伝える
・電話番号を変える
・メールアドレスやSNSなどでも連絡を取れないようにする
・住所を変更する
・名字を変える
・名前を変える
・相続権を放棄する


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