世界には、科学で解明できないさまざまな不思議現象があります。そのような現象を目撃するのは、幻覚や脳の障害によるものという説もありますが、事前情報のない人たちが繰り返し目撃したりなど興味深い例も多いようです。
今回はそのなかから、「乗り物」に関連した世界の不思議な話をあつめました。乗り物は不思議現象の報告や目撃情報が多く、オカルト現象の起こりやすい場所のひとつであるといえるかもしれません。
古今東西の物語でも乗り物は、二つの世界を結ぶシンボルとして描かれることが多く、精神世界の謎をひもとくカギになりそうです。ミステリアスで心惹かれる怪奇現象の背景にはさまざまな物語がありますので、不思議現象をめぐる人間模様にも想いを馳せてみましょう。
世界の不思議な話☆電車や
車…乗り物での7つのオカルト
【イギリス】牧師館に現れる幽霊馬車
イギリスにある「ボーリー牧師館」では、繰り返し幽霊馬車があらわれることで知られています。国営放送が取材を行ったところ、馬車があらわれると同時に磁力測定器の数値があがったと報告されました。
調査の結果、牧師館のある土地で昔、フランス人女性がパートナーにより殺害されていたことが判明し、地下を調べると遺骨とネックレスがでてきました。女性の悲しい想いが、さまざまな現象として現れていたようです。
大家族であった牧師の家庭のにぎやかさが、彼女をますます悲しくさせてしまったのかもしれません。牧師館は現在は廃墟となっています。
【ドイツ】廃墟となった遊園地にたたずむ観覧車
1969年、ベルリンを流れるシュプレー川のほとりに「シュプレーパーク」という遊園地が建てられました。遊園地は開園後、地元の人々に愛されましたが、2002年ころになると経営難に陥り廃園となってしまいました。
しかしその後も、パークのシンボルであった大きな観覧車がひとりでに回っているのが目撃されています。歴史の流れのなかで、分断、統一とさまざまな経験してきたドイツの人々。当初ベルリン唯一の遊園地だったシュプレーパークの楽しい思い出は、当時の人々の魂に強く刻まれているのかもしれませんね。
【日本】神隠し!?別世界につながる不思議な電車
日本では、電車にまつわるある不思議な話がネットユーザーのあいだで話題になっています。それは掲示板の書き込みを発端とするお話で、「ある日何気なく電車に乗ると、いつのまにか知らない場所にたどりついてしまう」というもの。
これまでにいくつか報告がありますが、トンネルや無人駅などといった共通した点があります。これに類似する神隠しのような言い伝えは日本には昔から多くありますが、その解釈には諸説あり未だに謎で、都市伝説に近いものとして認識されています。
【アメリカ】飛行機が呼び起こす、パイロットとして生きた前世の記憶
アメリカでは、乗り物がトリガーとなって前世の記憶を呼び起こしたケースが報告されています。ルイジアナに住むジェームス君は、物心ついた頃から戦闘機に強い関心を示すようになり、いつも戦闘機の絵を描いていました。
しかし次第に戦争に関する悪夢にうなされるようになり、不思議に思った両親が調べると、同じ名前のパイロットが存在し遺族の方のお話とも一致することが判明。彼が前世亡くなった場所である硫黄島を訪れ献花すると、その後は悪夢や戦争に関するお絵かきが収まったといいます。
【アメリカ】伝説のスターが愛したポルシェ
1955年、人気の俳優・ジェームスディーンが交通事故にあうという悲劇がおこりました。「理由なき反抗」などの作品で知られ若者の代弁者だったジェームス、突然の事故にアメリカは悲しみにつつまれました。
その後、彼の乗っていた車で他にも事故が続いたため「呪いのポルシェ」と呼ばれることに。真偽のほどはわかっていませんが、ファンは非科学的なものを原因とすることで傷を癒そうとした部分もあったようです。彼の作品は死後もノミネートされ、お墓には今もファンからのお花が絶えることなく捧げられています。
【ロシア】消えた幽霊船が人食いネズミに乗っ取られる!?
ロシアでは、赤字により運行を停止していた遊覧船が世界をちょっとしたパニックに陥れたケースがあります。その船は解体される予定で保管されていましたが錘がはずれてしまい、無人のまま海を漂いはじめます。
暫く見つからず沈没したものと思われていましたが、ヨーロッパ北部の沿岸で発見されました。そんな中、「人食いネズミが乗った幽霊船がイギリスに向かっている」という情報がタブロイド紙に掲載され、恐怖を感じた人々の間でさまざまな憶測や噂が広まる事態に。
この噂はひとりの記者の憶測から広まったとされ、専門家からは否定されていますが、真相は未だ謎につつまれています。
【チリ】霧のなかに現れる、海の守り神
チリには、夜の海に突然現れる、白く輝く不思議な幽霊船の言い伝えがあります。その船は霧の多い夜に現れ、死者や魔女、こびとに変えられた航海士や漁師などが乗っていますが、現れたと思うと一瞬で姿を消してしまいます。
そして海を汚したり、生き物を傷つけたりする者に罰を与えるとされています。その乗組員たちは海を傷つけさえしなければ平和的で、船からはいつもにぎやかで楽しいパーティーの音楽が聞こえてくるといいます。
いかがでしたでしょうか。どのお話も、それぞれ国の個性が出ていてとても興味深いですね。ここで紹介した以外にも、世界各国にはたくさんの不思議なお話があります。これらの現象は、イギリスなど怪奇現象が多い地域では生活の一部として人々に受け入れられているようです。
理屈で説明できない謎を勘違いや幻覚と決めつけるよりも、そのまま受け入れる余裕があったほうがある意味健康的と考えることもできそうです。オカルトや伝説は国の歴史や文化を知る手掛かりにもなりますから、興味のある国の不思議なお話を探してみましょう。
まとめ
世界の不思議な話☆電車や車…乗り物での7つのオカルト
・【イギリス】牧師館に現れる幽霊馬車
・【ドイツ】廃墟となった遊園地にたたずむ観覧車
・【日本】神隠し!?別世界につながる不思議な電車
・【アメリカ】飛行機が呼び起こす、パイロットとして生きた前世の記憶
・【アメリカ】伝説のスターが愛したポルシェ
・【ロシア】消えた幽霊船が人食いネズミに乗っ取られる!?
・【チリ】霧のなかに現れる、海の守り神