心理学入門・成功し幸せに生きていくための7つのヒント

心理学入門と言えば、70万部を突破したベストセラー「嫌われる勇気」、フロイトの「幻想への未来、文化への不満」、ポジティブ心理学を解説した著書「幸福の習慣」などでしょうか。特にアドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」がベストセラーになって以来、日本はすっかり心理学ブームで、企業の自己啓発セミナーにもアドラー心理学が盛んに使われています。

フロイトは著書の中で幸福について触れ「人は幸福でありたい、幸福なままでいたいと願っているのである」と語り、人間の行動とポジティブな感情の関係を研究するポジティブ心理学では、私達に人生の成功や幸福についてのさまざまな疑問を問いかけています。今回はそんな心理学の中から、成功し幸せに生きていくためのヒントになる教えをお伝えします。心理学入門、きょうからあなたの人生感が変わります。

 

心理学入門・成功し幸せに
生きていくための7つのヒント

 

幸せのための心理学入門、成功と幸福の法則をひっくり返す発想の転換

「考えてみれば、あの時が一番幸せだったのかも知れないなあ」と後になってしみじみ思ったことはありませんか?そうなんです。自分の夢や目標に向かって一生懸命努力している時は、今が幸せかどうかなんて考えもしません。

なぜなら「成功したら幸せになれる」と思い込んでいるから。もっと言うと「成功しないと幸せになれない」と教えられてきたからです。しかし本当にそうなんでしょうか。目標の進学校に入学して今度は大学受験、一流企業に就職、出世競争・・・。

成功したら幸せになるはずが、目標がどんどん入れ替わっていつまでたっても幸福を実感できない。つまり心の奥底に「成功していないから幸せになったらいけない」という思い込みがあるのです。

そこで幸せのための心理学入門として、成功と幸福の法則をひっくり返す発想の転換をします。成功に向かってがんばっている時でも楽しいことを考え、常に脳をポジティブな状態にすれば脳がネガティブな時より知的に働らいて、成功をより早く引き寄せることができます。つまり、成功して幸せな気持ちで生きていくためには、「幸せな気持ちが成功を導く」という発想の転換が必要なのです。

 

ポジティブ心理学入門「適応の原則」

今度は少し切り口変えて成功と幸せについて考えてみることにします。それは人生の目標を達成しても幸せになれないことがあるという話です。たとえば、大きな庭付きの家を持つのが目標で思い切って郊外の建売住宅を購入したとしましょう。目標は達成しました。最初の2、3ヶ月はとても幸せな気持ちです。ですが、時が経過するとそれが当り前になって幸せを感じなくなってしまうのです。これが心理学でいう「適応の原則」です。

しかも引越しする前は20分もあれば出勤できたのに、郊外の家からは電車を乗り継いで2時間以上もかかってしまうのです。成功しても幸せになれない、それは幸せよりも間違った目標を優先した悲しい結果です。

 

「前進の原則」自分にとってベストな目標を探すことが大切

自分にとってベストな目標に向かっているときは、目標を達成した自分の姿や喜びを想像すると、どんなに辛いことがあってもがんばることができます。これは、目標に向かって前進しているという行為が脳に快楽物質のドーパミンを分泌するからで、むしろ目標を達成したときよりも目標に向かっているときの方が幸せを感じることができるのです。これが、「前進の原則」です。

ですから、日々ポジティブな気持ちで過ごすためには、自分に合ったベストな目標を探すことが肝心ですが、何も一生かかって成し遂げるような大げさな目標でなくてもいいのです。たとえば、今月営業目標を達成できたら彼女をデートに誘うとか家族で旅行に行くといった身近な目標を設定して、常に幸せな気持ちを維持するようにしてください。

 

幸せの心理学入門、幸せを拒む不思議な壁「心理ブロック」の正体

幸せの心理学入門としてお伝えしたいのが心の壁、心理ブロックです。心理ブロックとは、せっかく訪れた幸せを自ら見逃してしまう行為のことです。たとえば憧れの彼からプロポーズされたのに、いざとなったら逃げ出したくなる人。ビジネスに成功して高級マンションとベンツも手に入れたのにちっとも幸せを感じられない人・・・。こんな不思議な現象はどんな深層心理が関わっているのでしょうか。

プロポーズを断ってしまう女性の場合は子供の頃から両親の仲が悪かったりすると、結婚してもあんな風になったらいやだなあという思いが恐怖心に変わり、結婚に対する心理ブロックを作ってしまうのです。

また、ビジネスに成功して贅沢を手に入れたのに幸せを感じられない人は、子供の頃、親に厳しいしつけを受けた可能性があります。つまり子供の頃の彼女は遊びたくても「宿題は終わったの?」「早く塾にいきなさい!」と怒られてばかりだったのです。その結果、楽しいことをする=怒られる。という方程式が作られたのです。

そんな深層心理からくる心理ブロックは多くの人が心の傷としてかかえていますが、その壁に風穴をあけるためにはどうしたらいいのでしょうか。それには、障害になってる心の傷に対して許可を与えることです。つまり心の底で結婚を怖がっている自分に気づいたら、「彼と結婚することを許可します!」 楽しいことができない自分には「自由に楽しむことを許可します!」と宣言するのです。

 

お金=幸せではない理由

アメリカの世論調査会社が45万人を対象にした調査によると、今の生活が幸福と感じる人の数は年収が高くなるのに比例して多くなりますが、75000ドル(約960万円)を超えた時点で比例しなくなります。また日本でも、もっとも幸せと感じる世帯年収は1000万円から1200万円という内閣府の調査結果もあり、どうやら、ある程度の収入を超えると、必ずしも、お金=幸せではないようです。

これはさきほどお伝えしましたポジティブ心理学入門の適応の原則が関係していて、お金があることが当り前になって起る現象ですが、もう一つの理由は収入に対する経費の違いです。

たとえば、年収300万円でお金の余裕はないけど家族と楽しく生活している人と、年収1000万ですが毎日残業でほとんど家に帰れない人ではどちらが幸せでしょうか。つまり年収1000万円稼ぐのに、自由や健康、家庭までも犠牲にしたのでは人生の収支は赤字ということになるのです。

 

音楽心理学入門、人を幸福に導くドーパミンの効果

デパートの店内でうっすらと流れる音楽や工場内で使われる作業用のBGMは音楽心理学を利用して人の感情をコントロールするもので、デパートの店内なら楽しい気分に、作業用のBGMはボサノバなどの一定のリズムで作業効率が上がるように作られています。

このように、音楽を聞くことで、わくわくした気分になったり、作業効率が上がる秘密は、脳に快感や意欲などの感情を与えるドーパミンという快楽物質が分泌されるからです。

つまり音楽心理学を使って幸せな気分になる方法は、ちょっと疲れて落ちこみそうなときや仕事の壁にぶつかったときに、気分を癒してくれる音楽や自分の好きな音楽を聞くことです。人生は長い航海。たまには立ち止まって、好きな音楽で一息入れてみてはいかがですか。

 

アルフレッド・アドラーの心理学「嫌われる勇気」の意味

最後に「どうしたら人は幸せに生きられるのか」という究極の問いにヒントを与える、アルフレッド・アドラーの心理学「嫌われる勇気」の意味を解説しておきましょう。

自由とは人に嫌われること・・・。自分の人生は自分のものです。ですから自分の生き方を人に指示される必要はありません。自分は自分らしく生きる、それが一番なのです。それは承認欲をまっこうから否定することでもありますが、アドラーはそんなものはいらないと説きます。人の評価を気にして生きることは自分の生き方を否定し成功を遠ざけてしまうことです。

また幸せになるためには余計な荷物を背負い込まないこと。つまり、親であろうと兄弟であろうと他人の問題に必要以上に首を突っ込まないことです。それは時には冷たいと評されるでしょう。嫌われる勇気を持つこと。それこそが成功する手段であり幸せへの近道なのです。

 

いかがでしたでしょうか。

これまで成功と幸福のための心理学入門をお伝えしてきましたが、ヒントになるような答えはありましたか。人生とは航海みたいなもので最初は1人で船出したつもりが結婚して2人になり、子供ができて3人、4人とだんだん乗組員が増えていきます。

そのたびに悩みも増えて、解決したつもりがまた新たな悩みがやってきます。ときには大しけの日もあるでしょう。ですが、そんな荒波もしっかり舵を取って乗り越えて行かなくてはいけないのです。

人生に成功して幸せに生きるためには、まず夢や目標を持つこと、それを達成するために努力することが大切ですが、同時にポジティブな気持ちを忘れないことです。そしてもしも道を失いかけたときは今回の幸せになるための心理学入門を思い出してください。いつの日か成功と幸福を手に入れるために。

 

まとめ

心理学入門・成功し幸せに生きていくための7つのヒントとは

・ポジティブな気持ちを持ち続けることこそ成功の秘訣です
・まちがった目標を達成しても幸せになれないときがあります
・目標を達成した時より目標に向かっていく時が幸せを感じます
・幸せになれない原因、心理ブロックを壊す方法
・お金=幸せの法則には限界があります
・音楽心理学入門、音楽が人を幸せにできる理由
・嫌われる勇気を持つこと、それが幸せへの近道です


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