ルーン文字を知るために必ず押さえておきたい10の知識

ルーン文字を知るために必ず押さえておきたい10の知識
皆さん、ルーン文字という文字を知っていますか?ルーン文字は、24文字から成る、今から20世紀前に実際に使われていた文字です。

このルーン文字には、一つ一つに特別な力が宿るとされています。当時の人々は、ルーン文字を神秘的なシンボルとして、崇めていました。あなたもこの記事でルーン文字について学び、神秘的な力に触れてみましょう。

ルーン文字を知るために
必ず押さえておきたい10の知識

 

使用されていた地域

ルーン文字の神秘に触れる前に、少しルーン文字について学んでおきましょう。先ほどルーン文字は実際に使われていたと書きましたが、一体どこで使われていたのでしょう?

元々はゲルマン民族のあいだで使われていた文字だったのですが、次第に北欧やイギリスでも使われるようになりました。つまり当時では、広範囲で使用されていた、とてもメジャーな文字だったのですね。

ちなみに、かつてルーン文字が栄華を誇っていたことを示す証拠が、我々の身近なところにあります。それはアルファベットです。

ルーン文字のなかには、アルファベットにそっくりなものが結構あります。Hなんかは、特にわかりやすいと思います。これは、古英語ではルーン文字が使用されていたためです。

しかし、7世紀頃からラテン文字が使用され始めると、ルーン文字は次第に姿を消していきました。しかし今でも、アイスランド語では一部のルーン文字がそのまま使われています。

 

北欧神話に残る伝説

さて、このルーン文字に関する伝説が、北欧神話に載っています。それを紹介します。北欧神話に出てくる知識の神、オーディンは知識を求めることに対して貪欲でした。そのためには犠牲を厭わず、自らの目を差し出したこともありました。

ある時、オーディンはルーン文字の秘密を手にするために自らをユグドラシルという木に吊るし、グングニルという槍で自分を刺し貫きながら、九日九晩最高神オーディン(自分自身)に捧げました。

こうしてオーディンは呪術の力を持つルーン文字の秘密を手にし、縄も切れて助かります。こうやって、この世界に力のあるルーン文字がもたらされたのです。

 

見て分かる文字の特徴

ルーン文字を見てみてください。ほとんど直線だけで構成されているのがわかりますよね。これは、当時の人々が、ナイフで木や石に刻みつけていたためです。

ナイフで硬いものに何かを刻むとき、曲線が描きにくいのは、なんとなくわかりますよね。当時の人々は、ルーン文字を家や武具などに刻み、ルーン文字の力を得ていました。

だからルーン文字は基本的に「刻む」のが常識です。また、木目に紛れないように、横線もありません。斜めと縦線だけです。

 

ルーン文字が効果を発する時

ルーン文字には効果を発する時というものがあります。それは、効果の最も高い物の最も効果の高い位置に刻むことです。と言われてもさっぱり分からないと思いますが、ルーン文字の意味を正確に知ればわかるようになります。ルーン文字の力が十分に発揮されるのは

刻印 ルーンを刻む
解読 ルーンとその魔力を読む
染色 ルーンを染め、その意味を理解する
試行 ルーンを解読する条件と方法を理解する
祈願 ルーンを司る神々への祈願
供養 ルーンを司る神々へ生贄を捧げる
送葬 生贄の魂を神へと送る
破壊 今あるルーンを破壊し、安全に処理する

これらを全て満たした時だそうです。でも、生贄なんて捧げられないですよね。ですから、普通の人は、染めるだけでも大丈夫です。これだけでも、ルーンは効果を発揮するようになります。

 

ルーン文字でタリスマンを制作

ここまでのことを踏まえて、実際にタリスマン(霊的な良い力を与えて御利益 をもたらすお守り)を作ってみましょう。

まず、刻むものを用意してください。ナイフでも、彫刻刀でもいいでしょう。

次に、刻み付けるものを用意します。石なんかは、普通の刃で刻むのは難しいですから、木の板なんかが良いです。

また、身につけるものなので、ポケットに入るぐらいのサイズがいいと思います。

そして、実際にルーンを刻みます。

どういったルーンを刻めば良いのかは、後でおすすめのものを紹介しますので、それを見てください。もちろん、自分で探して見つけるのもありです。そして染色します。

血を使って染めるなんていう物騒なものもありますが、基本的には色のあるものなら何でもOKです。文字を刻んだ溝に、染料を筆か何かで塗ってください。液体の染料を流し込むのもいいと思います。

最後に力が宿るようにお祈りをします。部屋の真ん中にタリスマンを置き、北欧神話の神々をイメージしながら祈ってください。これができたら完成です。バッグにチェーンを使って付けるなり、財布に入れるなりして、手元に置いておきましょう。

重要なのはこれらの作業をするときに、文字の意味を考えながら作業することです。そうすることで、自然と思いがタリスマンに込められ、愛着もわきます。是非、作ってみてください。

 

おすすめルーン(前編)

さて、前述のとおり、おすすめの使いやすいルーンを紹介します。

最初に紹介するのは「ティール」。テイワズと読むときもあり、現代の「T」のもととなった文字です。このルーンは「勝利」のルーンと呼ばれ、勇気を持って挑むことで、勝負に勝つことができる、そんな意味を持ったルーンです。

また、北欧神話の軍神テュールを表します。このルーンを使うときは、何かの勝負の時です。ここ一番、という時に使えば、心強い後ろ盾になってくれるでしょう。昔の戦士たちは、剣にこのルーンを刻み、敵を斬った時の返り血で文字を染めて力を得ていたとか・・・。恐ろしい話ですよね。

次に紹介するのは「ウィン」。ウィンジョーとも読みます。Pにそっくりですけど、現在の「W」の元となった字です。このルーンは「喜び」のルーンと呼ばれ、喜びに満たされている、つまり幸運が訪れることをあらわすルーンです。このルーンは、叶えたい願いがあるときに使うとよいでしょう。また、特に願いがなくても、幸せが訪れることを願う意味になるので、タリスマンなどに刻むには最適だと言えます。

 

おすすめルーン(後編)

さて、ここから紹介するルーンは少し扱いが難しいルーンです。初めての方は、無理をせずに前編で紹介したルーンから始めて見てください。

紹介するのは「ハガル」。ハガラズとも呼ばれます。見たままそのとおり、「H」のもととなったルーンです。この文字は「雹」を表すルーン。災厄や苦難をあらわすルーンです。この説明をみて、「こんなルーン刻んでどうするの?」と思った方もいると思います。

しかし、このルーンは同時に「試練」という意味も持ちます。この困難を受け流しきれれば、思いがけない転機となることをあらわすルーンです。何か自分に危機が迫っている、そういった時に刻めば、試練に耐え忍ぶための決意表明となると思います。

その時は、ニイド(忍耐)やユル(防御)のルーンと組み合わせて持つといいと思います。

最後に紹介するのは「シゲル」。ソウイルとも呼ばれ、「S」のもととなったルーンです。この文字は「太陽」のルーンと呼ばれ、成功や名誉をあらわすルーンです。ラッキールーンとも呼ばれ、このルーンは基本的にいい意味をあらわすのですが、使うときには注意しなければならない点があります。

太陽の強い力は人間の中に収まるようなものではありません。ですから、このルーンを多用してしまうと、体に無理がかかってしまいます。だから、ここぞ、という時以外には使わないほうが無難です。

初心者がタリスマンを作る際にはその6・7で紹介したものを使うとよいでしょう。それに慣れたら、自分に合う文字を24文字の中から見つけてみるといいと思います。

 

バインドルーン

この章は発展的内容になります。いくつかのルーンを組み合わせて書く方法を、バインドルーンと呼びます。バインド(Bind)とは、縛る、束ねるといった意味です。実際にルーン彫刻家は、このバインドルーンを使っているそうです。

いくつかのルーンを組み合わせることで、自分の気に入ったデザインにすることができます。オリジナリティを求める人には、オススメの方法です。

有名な例ですと、ナチスのハーケンクロイツ(鉤十字)があります。これは、先ほど紹介しました「シゲル」のルーンを、90度回転させて組み合わせたものなのです。ナチス神秘主義者たちも、ルーンの力を信じていた、ということです。

 

ルーン占い(カード)

ルーン文字で占いをすることもよく行われています。この章では、その中でもカードを使って占う方法を紹介します。

まず、カードを用意しなければ始まりません。一枚のカードに、ルーン文字が1文字書いてあるカードを全文字分用意します。作ってもいいですが、売られているものは綺麗な絵が書いてあったりして、文字の意味を覚えやすいので、そちらをおすすめします。

あとは、自分の占いたいことを想像しながら、カードを1枚引くだけです。それだけでは分からない場合には、もう一枚引いてみましょう。

引いたカードから、意味を読み取れば、占いは完了です。ひたすら経験を積むことが、上達へとつながります。数をこなしましょう。

 

ルーンを理解するために大切なこと

ルーンを理解するために、とても大切なことがあります。それは、「知識に縛られない」ことです。例えば、「これは馬のルーンです」という説明があったとします。でもそれを知っただけではルーンを理解したとは言えません。

例えば、躍動感の象徴とか、スピードの象徴だとか、そういった本来の知識に縛られず、発想を広げていくことが大切です。これができるようになれば、あなたも立派にルーンを従えることができるでしょう。

 

さて、今回は、ルーン文字の神秘性を少しでもお伝えしようとこの記事を書きました。この記事で少しでもルーン文字に興味を持って頂ければ幸いです。ご静読ありがとうございました。

まとめ

ルーン文字を知るために
必ず押さえておきたい10の知識

・使用されていた地域
・北欧神話に残る伝説
・見て分かる文字の特徴
・ルーン文字が効果を発する時
・ルーン文字でタリスマンを制作
・おすすめルーン(前編)
・おすすめルーン(後編)
・バインドルーン
・ルーン占い(カード)
・ルーンを理解するために大切なこと


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