『伊勢神宮参拝の仕方』日本人も意外と知らない5つのタブー

『伊勢神宮参拝の仕方』日本人も意外と知らない5つのタブー
一生のうちに一度は行っておきたいお伊勢参り。神道の最高位である天照大御神や衣食住の守り神であるとされる豊受大御神を祀った伊勢神宮は古くから聖地され、強大な力を持つパワースポットでもあります。しかし、そんな神聖な場所だからこそマナーを守って参拝したいもの。私たちが神社で何気なく行っている行動の中にも、実は神様や土地にとって大変失礼であるものがいくつか存在しています。今回は、そんな参拝へのタブーを確認しながら正しい伊勢神宮参拝の仕方を学び、正しく伊勢神宮の力に触れられるようにしていきましょう。

 

『伊勢神宮参拝の仕方』
日本人も意外と知らない5つのタブー

 

内宮だけ参拝するのは失礼。外宮から参拝しよう

神社へお参りに行くときには、時間を惜しんで重要そうな所にだけ参拝してあとは観光を楽しもう、という方は多いかもしれません。しかし、伊勢神宮は日本人にとって極めて重要な意味を持った聖地です。どうしてもという時以外はゆとりのある時間を作り、正しい回り方でゆったりと参拝しましょう。

まず、伊勢神宮ではまず外宮と呼ばれる豊受大御神が祀られた場所を参拝してから天照大御神が祭られている内宮を参拝するのが基本となっているので内宮だけを参拝することは好ましくないとされています。この二つは多少離れた所にあるので移動するのが大変かもしれませんが、神々への尊敬を表すためにも両方巡るようにしましょう。また、これらに属する別宮は内宮と外宮に次いで格の高い神々が祀られています。願い事がある人などは、外宮と内宮の参拝後に巡ってみることをおすすめします。

 

参拝の前に忘れず身を清めよう

神社は常に清浄な空気に満ちています。神様のために清浄な神社の空気を保つため、神主さんや巫女さん達はいつも自らの身を清め、神社を清いまま保つためにたゆまぬ努力を続けています。そんな神社に外の穢れを持ち込まない為にも、神社参拝の前には穢れを綺麗に落としておきましょう。まず、参拝前には体や衣服をよく洗って清潔にしておきましょう。そして、参拝直前には手水舎でさらに身を清めます。

この手水舎というものは様々な神社にあり柄杓が置いてある水飲み場のことなのですが、この手水の作法について間違って覚えていることも多いのでここで再確認しておきましょう。まず、柄杓で水を汲んで両手を流し清めましょう。次に左手に柄杓で水を注ぎ、その水で口をすすぎます。最後に、柄杓に汲んだ水を柄の方向に流したら柄杓を裏返して元の場所の戻し、完了です。このとき、柄杓に直接口をつけて飲むことはやめましょう。見知らぬ誰かが口をつけたひしゃくを使うのはなんとなく嫌ですよね。

 

外宮、内宮の神様に願い事をするのはNG!

神社でお参りをする時に念じることといえば、「○○になりますように」「○○できますように」といった願い事のイメージが定着していますよね。しかし、同時に神社に参拝するときには願い事を言ってはいけないという話もよく耳にすることがあります。では、参拝のときには何を想えばいいのでしょうか。

参拝時は、まず最初に住所と名前などの自己紹介をしましょう。自己紹介もせずいきなり頼みごとをするのは失礼なことですよね。そして、内宮などに参拝をするときには願い事より日頃の感謝を伝えるようにしましょう。願い事は内宮の近くにあり天照大御神の荒御霊を祀った荒祭宮でするといいとされています。しかし、この際も宝くじに当たりたいなどの利己的で神頼みなものではなく、日頃の努力の成果を出せるよう助力をお願いする形にしたほうが良いでしょう。

 

中央を通ってはいけない?鳥居のくぐり方

神社といえばまず思い浮かぶものといえば鳥居ですよね。この鳥居ですが、中央は神様が通る道なので通ってはいけません。また、お参りするときにも中央は開け、神様が杜殿に入る邪魔にならないようにすることを忘れないようにしましょう。また、神社の領域への入り口である鳥居をくぐるときには、そのたびに軽く頭を下げるようにしましょう。

 

神社にとって重要なものである木を触らないようにしよう

まず神社の風景を思い浮かべてみましょう。お社や鳥居がまず思い浮かぶかもしれませんが、その後ろには森が広がっていることが多いですよね。神社は建物だけではなく土地そのものが神聖な意味ある場所であり、古代には実際に森の中に立ち入り禁止の場所をつくり、その場を神社のような聖域として扱っていました。植木や街路樹とは違い、神社の木々は神社を守る鎮守の森を形作るとても重要なものなのです。しかし最近では、「ご利益がありそう」という利己的な理由で木にべたべた触ったりおみくじを結びつけたりする人も増えてきています。木々に軽々しく触れず、神社の一部として敬意を表して大切にしましょう。

 

如何でしょうか。

伊勢神宮は、無宗教国家と言われる日本の中でも特に重要な聖地であり日本人として一度は参拝したい所です。神々への礼儀と感謝を忘れず、あなたのお伊勢参りが最高のものとなることを祈っています。

 

まとめ

『伊勢神宮参拝の仕方』
日本人も意外と知らない5つのタブー

・内宮だけ参拝するのは失礼。外宮から参拝しよう
・参拝の前に忘れず身を清めよう
・外宮、内宮の神様に願い事をするのはNG!
・中央を通ってはいけない?鳥居のくぐり方
・神社にとって重要なものである木を触らないようにしよう


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