伊勢神宮の参拝方法を解説!知っておきたい7つの見所

伊勢神宮の参拝方法を解説!知っておきたい7つの見所
日本人であればだれでも、一生に一度は訪れたいと願う伊勢神宮。そんな伊勢神宮の正式な参拝方法をご存知でしょうか。内宮と外宮があり、まず外宮をお参りしてから内宮を参拝するという伊勢神宮には正式な参拝方法が存在します。

しかし観光気分で伊勢神宮に行き、ついでに伊勢志摩の鳥羽水族館やパルケエスパーニャに立ち寄ろうとする人は、伊勢神宮の正しい参拝方法を知らずに、内宮だけを短時間でお参りするなどのタブーをおかしているのです。

信仰心の薄い現代日本人に、神社の参拝方法を知らない人が多いことは仕方がありません。しかし日本のすべての神の総本山である伊勢神宮の参拝方法くらいは、旅行に出かける前に勉強しておきましょう。今回は、正しい伊勢神宮の参拝方法と、境内の見どころを以下にお伝えします。

 

伊勢神宮の参拝方法を解説!
知っておきたい7つの見所

 

スタートは火除橋(手水や)

上述した通り、伊勢神宮の正しい参拝方法として、絶対に忘れてはならないことは「外宮から参拝し、次に内宮を参拝する」ことです。これを外宮先祭と言います。大昔から数多くの日本人が通った道を、歴史の一歩をなぞるつもりであなたも歩いてみてください。

まずは外宮の入り口の火除橋から境内に入ってください。入る際に、鳥居の下で一礼をしてお邪魔してください。境内は神様の住まわれる場所なので、入り口の鳥居での一礼は必ず行うべきです。

 

衣食住の神様を祀る正宮

外宮の正宮では、衣食住の神様である豊受大御神が祀られています。

当然のマナーとして、参拝前には手水舎で、左手と右手と口をゆすいでお清めをしてください。伊勢神宮に限らず、神社での参拝方法は「二拝二拍手一拝」が基本です。

正宮のお池にかけられている石橋には、亀の形をした亀石があるので探してみてください。

 

外宮の第一別宮である多賀宮

外宮の正宮から、亀石のある石橋を渡ると、左右に土宮と風宮が見えてきます。土宮も風宮も「別宮」と呼ばれるもので、それぞれに歴史と意味を持っています。

そこからさらに九八段の石段を上ると、高台に「別宮」の一つである多賀宮があります。鳥居のない多賀宮は、他の別宮よりも「高いところ」にあるゆえに「多賀宮」という名前がついたと言われています。「高い」のは地理的な立地だけではなく、他の別宮に比べて格式も高いとされてきました。

 

神楽殿で御朱印を

多賀宮を参拝したら石橋を元に戻り、外宮の正宮の前のルートを再び順路通りに進みます。すると神楽殿が見えてきます。

神楽殿では御朱印をいただくことができます。昔から伊勢神宮の神楽殿では神を祀る歌舞が華やかに繰り広げられてきました。

伊勢神宮の正しい参拝方法の中で、正宮をお参りすれば、別宮や神楽殿によらなければならないというものはありません。ですがせっかく伊勢神宮に行くのだから、見どころをしっかりと網羅しておきたいですよね。

 

宇治橋から入る内宮

さて、外宮での参拝が終わったら、次はいよいよ内宮を参拝するときです。外宮と内宮の参拝順序を間違えないように気を付けてください。

外宮から内宮へのバスも出ているし、徒歩で向かう参拝客も大勢います。それほど離れていないため、タクシーでもいいですね。

内宮の入り口は宇治橋です。かの有名な紫式部による源氏物語にも「宇治橋」の名は出てきますが、伊勢神宮の宇治橋とは別のものです。

伊勢神宮の内宮の入り口の宇治橋は、全長100mを超える橋で、西域へ足を踏み入れる玄関口としてふさわしい趣ある橋です。景色と橋の作りを楽しんで粛々と渡りましょう。

 

五十鈴川で身を清める

内宮にも手水舎はあります。内宮には五十鈴川があり、正宮参拝前にこの五十鈴川にて両手を清める人もたくさんいます。

もともとは「手水舎」が存在しない時代に、参拝に訪れた人々はこの川で身を清めて「禊」をしていたという由来があり、その古典に沿った「清め」は正しい作法と言えます。

伊勢神宮の内宮に来たら、五十鈴川のきれいな川面を是非堪能して、心の内も「禊」をするべきです

 

天照大御神を祀る正宮

「古事記」や「日本書紀」を読んでいない人でも、日本人であれば「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」の名前くらいは知っています。伊勢神宮の正宮に祀られている天照大御神は、「イザナミ」「イザナギ」の子どもで、太陽を司る神として古くから日本の神の中で「最も尊い」として崇められています

天照大御神は男神ではなく女神であったとも言われ、かの有名な「卑弥呼」こそ天照大御神だという説もあるのです。また有名な話として、天照大御神が岩戸の中に隠れてしまい、「太陽」が身を隠したことから地が闇に包まれてしまったという「日食」をモチーフとした逸話があります。

 

さて、伊勢神宮の正しい参拝方法とルートを紹介するとともに、見どころをかいつまんで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

伊勢神宮には歴史と物語が数多くあり、短い紹介文ではとてもすべてを書ききれません。実際に伊勢神宮に足を運んだ人でさえ、その魅力を短期間では堪能しきれずに、再びリピーターとして参拝に訪れるといいます。

古くから日本に在らせられる神の存在を忘れ、感謝の気持ちを忘れている現代人であっても、伊勢神宮に一歩足を踏み入れることで、忘れたものへの敬意を思い出すことができます。伊勢神宮に眠る長い歴史と、そこに在らせられる古くからの神々が、私たちの血を浄化して正しい自然の概念へと導くからです。

古い慣習にならい、あなたも日本の神の存在を垣間見て、自然と神への敬意を取り戻すために、伊勢神宮へ正式な参拝方法で足を運んでみてくださいね。

 

まとめ

伊勢神宮の7つの見所とは?

・外宮スタートは火除橋から入る
・衣食住の神様を祀る外宮の正宮
・外宮の第一別宮である多賀宮
・神楽殿で御朱印を
・宇治橋から入る内宮
・五十鈴川で身を清めよう
・天照大御神を祀る正宮


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