アクセサリーや小物として可愛いだけでなく、切れたら願いごとが叶うというロマンチックなジンクスもある編み物のミサンガ。みなさんも一度は編んでみたいな、ちょっと作ってみたいな、と興味を抱かれたこともあるでしょう。しかしこういった編み物というのは、簡単そうに見えて案外難しい物。
特に初心者の方などはどうしていいかわからず、四苦八苦してしまうことも多いでしょう。模様入りの凝ったミサンガなどを作ろうとしたら、さらに難易度は上がってしまいます。そこでこの記事では、そんなみなさまのために、簡単に組めてまとまりやすいミサンガの編み方を、初心者の方などにわかりやすくご紹介いたします。ぜひ自分だけのミサンガを作って、お願いごとをしてみてください!
ミサンガの編み方☆
模様入りでも簡単に編める7つのコツ
自分の作りたいミサンガに合った素材を見極めよう
さて、まずミサンガと言うと、みなさんはどんなものを頭のなかに思い浮かべるでしょう。大抵は、細くてちょっとおしゃれな糸がぐるぐると絡み合っているものを想像すると思います。しかし、それはあくまで一番ポピュラーなミサンガの材料。
実際には、ミサンガの材料にはいろいろなものがあり、普通のヒモから革製品、ビーズをあしらうためのものや薄いゴムのような素材もあり、その種類は多種多様です。裁縫に使える全ての素材が、ミサンガにも使えると言ってしまっても過言ではありません。
自分が作りたいミサンガのイメージに合った素材とは何か?そういったスタート以前の地点から丁寧に考えていくことで、より自分のイメージに合ったミサンガに近づけます。
紙に描いてイメージを固めよう
自分のイメージと、イメージを実現できそうな素材のおおよその見当がついたら、いよいよ制作開始です。……、と、言いたいところですが、まずはその前に一度、紙に自分のミサンガのイメージを描きだしてみることをオススメします。と言うのも、どんなに精密なイメージを固めたところで、しょせんイメージはイメージ。
実際の制作の途中で、予想外の出来事に出くわすことは当たり前に起きます。例えば、イメージの中ではいい色の組み合わせだと思っていた糸の配色が、いざ現物を編んでみるとそれほど良くなかったり、大きさや模様の詳細までは詰めて考えていなかったため、何だかいびつになってしまったり……、というようなことはよくあります。
そんな事態を防ぐためにも、まずは一度紙にイメージ図を書いてみるのをオススメします。特に模様入りのミサンガといった難易度の高いものには、より繊細な作業が求められますので、この下書き工程を得ることを強くオススメします。
別の素材で練習してみよう
材料も揃えた、イメージも固めた。ここまで来れば、もう制作に取りかかってもいいだろう。……と、思われた方。その前にもう一度、今度は他の素材で自分のイメージしているミサンガを試しに編んでみることをオススメします。と言うのは、ミサンガというのは予想以上に編むのが難しく、V字、ねじり、極細、みつあみと種類ごとの編み方も豊富で、最初はなかなかうまく行かないものです。
そこでまずは一度、「(余った素材などの)失敗してもいい素材」で気軽に編んでみるのです。こうすれば始めてでも気兼ねなく出来るし、自分がやろうとしている編み方のどこが難しいのか、わからないのかなどといったポイントを簡単に掴むことが出来ます。この方法は、特に、始めての編み方に挑戦してみるという方に強くオススメする方法です。
最も基礎的な細い糸の編み方からマスターしよう
さて、ここまで長々と準備期間についてのコツを書いてきました。ミサンガというのは種類が多種多様で、ミサンガごとに編み方、コツがあり、とても全ては紹介しきれません。そこでここでは、もっともポピュラーな細めの糸で作るミサンガの編み方を一つ紹介します。
この編み方は、他の多くのミサンガの編み方に応用されているので、これを一つ覚えておけば、違う編み方にも挑戦しやすくなるはずです。この基礎的な編み方をしっかりマスターしておくことが、他の編み方を上手くするコツと言えるでしょう。
まず用意するのは、完成させたい長さの約三倍程度のししゅう糸二本。これらの糸を重ねあわせて、端で固結びか玉結びをします(このとき、10センチ程度の余裕をあけておきます)。ここまでいったら、セロテープなどで端を固定。どちらかの糸を真っ直ぐに伸ばして軸とし、そこにもう一本の糸を4の字の形にして絡め、軸の糸を抑えながら結んでいきます。
次に、同じ糸を今度は逆4の字にして、同じ要領で結びます。その後は、軸にした糸と絡めた糸を逆にして、もう一度同じことを繰り返します。これをワンセットとし、ちょうどいい長さになるまでこの工程を繰り返します。終わったら、最後に固結びをして完成です。この時のコツは、なるべく同じ力で結んでいくこと。ミサンガの太さは結ぶ強さで変わるので、均一の力で結べば均一の美しいミサンガになります。
参考作品を脇に置いてやってみよう
素材、イメージ、編み方、今までこの記事で書いてきた全ての工程を終えた方は、すでに結構な確率で自分のイメージ通りのミサンガを作れると言ってもいいでしょう。しかし、それでも技術というのは身につきづらいもので、目に見える指標がないとなかなか前に進まないものです。
そこで、深いレベルでの技術を素早く身に付けるためにも、制作の傍ら、いつでも見えるような位置に参考となる作品(の、写真など)を置いておくことをオススメします。こうすることで、自分の目標となる作品を常に意識しておける上、こまめに見返すことで自分のミスを早期に発見でき、技術向上がより早まるというわけです。
必需品以外の道具もそろえてみよう
ミサンガの道具や材料というのは、他の編み物や裁縫と比べてかなり安く、それがまたミサンガ作りのいいところです。しかし、それでも他に用意しておいた方がいい道具というのは多々あります。
基本の糸、セロテープ、メジャー以外の道具を上手く使いこなすことも、早く上達するコツの一つといえるでしょう。ここでは、その代表的なものを3つ紹介します。その道具の一つはピンセットです。間違って編んだ部分を直したり、絡まった糸をほぐすのに用います。
次にコルクボード。なるべく大きめのものを買って、セロテープなどで固定する作業台にすると、とても作業が楽になるのでこれは特にオススメです。最後に押しピン。基本的にはコルクボードとセットで用います。セロテープで固定した糸の上に、さらに押しピンを刺すことで、糸がズレることがほぼなくなり、作業が非常に安定します。
完成品は積極的に人に見せて感想をもらおう
幾多の過程を得て、ようやく完成したミサンガ。いろいろな段階を踏んで生み出されたそのミサンガには、あなたの様々な思いが詰まっていることでしょう。もし出来ることならば、そのミサンガはなるべく外に出して、大勢の人に見せることを心がけましょう。他人の冷静な視点からの感想ほど次につながるものはありません。
親、友だち、先生など、多くの人に見せれば見せるほど客観的な感想が手に入るはずです。自分が神経質に気にしていたことが他人から見たらどうでも良かったり、逆に自分がまったく気にしていなかったことがすごい気にされたりということもよくあります。
さて、ここまでミサンガの編み方についてのコツを紹介してきました。ミサンガの具体的な編み方というのは、ちょっと調べるだけでも実に多種多様であり、種類ごと、素材ごと、模様ごとに無数の編み方が存在すると言っても過言ではないため、この記事ではそれらの編み方の軸となるべき製作過程全体に絞ったコツを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ミサンガというのは、材料、編み方、模様など一つ一つの細かい要素が密接に絡み合い構成されていく、小さいながらもとても奥深い編み物です。ご興味を持たれた方はぜひ、お気軽に初めてみることをオススメします。
まとめ
ミサンガの編み方☆模様入りでも簡単に編める7つのコツ
・自分の作りたいミサンガに合った素材を見極めよう
・紙に描いてイメージを固めよう
・別の素材で練習してみよう
・最も基礎的な細い糸の編み方からマスターしよう
・参考作品を脇に置いてやってみよう
・必需品以外の道具もそろえてみよう
・完成品は積極的に人に見せて感想をもらおう