『猿夢』フロイトの明晰夢で分かる7つの心理状態

『猿夢』フロイトの明晰夢で分かる7つの心理状態
「猿夢」というオカルトサイトで紹介されていたお話はご存知でしょうか?この話の主人公が高校生の時、夢の中で、遊園地にあるお猿さん電車のようなものが登場します。主人公はこのお猿さん電車に乗り込みます。そして、主人公の後ろには男女が数人乗り合わせていてアナウンスが流れるたびに、それぞれが独特な方法で小人たちから殺されていくのです。次は自分の番だと思った時に、目が覚めることが出来た主人公ですが、4年後の主人公が大学生の時に再び、この悪夢を見ることになります。間一髪のところで、再び目を覚ますことができますが、夢から目覚める時に「また逃げるんですか?次にきたときは最後ですよ」というアナウンスが流れるというなんとも後味の悪いお話です。

このお話で重要なのは、主人公はこの悪夢を「夢」だと自覚しており、そして、夢から覚めるときにも自分で自覚をして夢から覚めているということです。
これはフロイトのいう「明晰夢(めいせきむ)」と言われています。夢の中で、自分が夢を見ている、これが夢であると認識できている夢が明晰夢(めいせきむ)です。この明晰夢(めいせきむ)にはあらゆる心理状態が隠されていると言えます。それでは、今回は明晰夢の一つである「猿夢」に見る心理状態を紹介しましょう。

 

『猿夢』
フロイトの明晰夢で分かる7つの心理状態

 

1、悪夢が教える「自分自身の無意識の部分」

「悪夢」とは夢主に警告を表わしている場合があります。猿夢の場合は、主人公が高校生の時に見た夢ということ、まさしく、今後の人生の岐路に立たされている時期だといえます。大学受験を迎えるプレッシャーを表わしているともいえるでしょう。現状においての自分自身の無意識の反映の内容ともいえます。

 

2、繰り返される夢は「繰り返される自分自身への警告」

繰り返し何度も見る夢は自分にとって重要な警告を意味することが多いようです。この猿夢は、どちらも人生においての転換期に繰り返し見ている夢ととることが出来、大学受験、そして就職という人生の一大イベントにおいて自分自身が抱いている恐怖や不安をそのまま夢の中に表わしているともいえるでしょう。

 

3、お猿さん電車の表わす心理は「レールの上を走る人生」

猿夢の主人公が夢の中で乗っているのは遊園地にあるお猿さん電車です。決まられたレールの上をただぐるぐると走り続ける電車は一見楽しく、ただ乗っかっているだけの自分自身にとっては楽な道ともいえるでしょう。これをそのまま自分自身の人生に当てはめているともいえます。レールの上をただ走り続けるのも、そこから降りるのも自分自身であることを表わし、そして猿夢においては、この夢から覚めることを選択し、自身の人生を歩み続ける選択をとっているともいえるでしょう。

 

4、電車に乗り合わせている人たちは自分自身を表わす

猿夢の主人公の後ろの座席には男女含めて何人かの搭乗者がいます。これは夢主自身を表わしているとも言えるでしょう。人間は誰しも様々な自分を内に秘めているともいえるでしょう。次々と殺されていってしまうのは、抱いていた可能性を諦めた自分、過去の自分など、様々な捉え方をすることが出来るでしょう。

 

5、夢から覚める意志は「超自我」の覚醒

この夢の面白いところは、明晰夢(めいせきむ)であり、夢と自覚し意識もあるために自分が殺される寸前に夢から脱出することができます。まさに、この夢は、お猿さん電車のようにレールの敷かれた人生から脱却するための超自我の覚醒によって見ている夢とも捕らえることができそうです。

 

6、猿夢は「自分自身の生と死」

人生において成長過程にある主人公は様々な人生の変化の時を目の当たりにし、今までの自分のままでは通用しないことや、変わっていく自分自身を求められます。また自立といった意味でもとることができるでしょう。両親からの自立と自己の覚醒を猿夢という内容で少々手荒な方法で夢主に知らせているのかもしれません。

 

7、遠まわしに伝える夢主への人生へのメッセージ

猿夢は一見、オカルトとして面白がられ広まっているようにも思えますが、まさにこの夢には様々なメッセージが含まれています。現実で直接的にあなた自身の人生においての警告を受けたらダメージが大きいものも、悪夢という内容を通して、そして自分自身がそれを夢として判断できる明晰夢(めいせきむ)であることによって自分自身をワンクッションはさんで見つめ直すことができるでしょう。

 

いかがでしたか。

出来れば、猿夢のような悪夢は、いくら夢とはいえ体験したくはないものですが、それでも自分自身の生活環境や人生においての無意識の自分からのメッセージであると捉えることができると思います。もしも、アナタ自身も猿夢を見てしまったら、怖がるだけでなくその裏に潜んでいる自分自身の無意識と向き合う良いチャンスなのかもしれませんね。

 

まとめ

『猿夢』
フロイトの明晰夢で分かる7つの心理状態

1、悪夢が教える「自分自身の無意識の部分」
2、繰り返される夢は「繰り返される自分自身への警告」
3、お猿さん電車の表わす心理は「レールの上を走る人生」
4、電車に乗り合わせている人たちは自分自身を表わす
5、夢から覚める意志は「超自我」の覚醒
6、猿夢は「自分自身の生と死」
7、遠まわしに伝える夢主への人生へのメッセージ


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