失恋の傷を癒やすものの一つに”名言”があります。古来より人は貴賎や身分、老若男女にかかわらず生きている上で必ず”恋”というものを経験します。恋は1つの人もいれば2つ3つ、果ては指で数えきれないほどの恋を経験した人もいます。しかし経験する数が増えていくということは、同時にその恋を終わらせていることを意味しています。恋を終わらせる――”失恋”。失恋の傷の深さは人それぞれですが、傷を負わない恋などありません。今回はそんな失恋の傷を少しでも癒せるような名言を7つ紹介したいと思います。
失恋のキズを癒す名言集、
前向きになれる７つのメッセージ
誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい。元気を出して。
映画『イルマーレ』にて、失恋で落ち込んでいる男性に対して女性が投げかけたセリフです。『イルマーレ』とは、時を越えた文通を通して心をかよわせる男女の恋愛を描いた映画です。その愛した人を失ってしまう悲しみは、筆舌に尽くし難い痛みです。しかしそのような悲痛な痛みを経験した人は、何も失っていない人よりも人間性が高いのです。それだけ、他人の痛みをわかってあげられる人なのだから。
虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃ。
アメリカのシンガーソングライター、ドリー・パートンの言葉です。人は苦い思いをせずに欲しいものをつかむことはできません。私たちの行く手には必ず、”恐怖”や”不安”などの負の観念が立ちはだかっています。それは、夢や恋、全てにまとわりついてきて離れないものです。失恋という苦い経験をしてしまったあなた。息の詰まるこんな苦しみから開放されたい。しかし、その苦しみさえ越えてしまえば、きっと美しい虹を見ることができるでしょう。
涙で目が洗えるほどたくさん泣いた女は、視野が広くなるの。
アメリカのジャーナリスト、ドロシー・ディックスの言葉です。沢山の涙をながすほどの苦痛にさいなまれているあなた。その涙はただ傷を癒やすために流れているものではありません。それは、あなたの経験したものを自身に浸透させるために流れている涙です。何も苦しみが浸透するのではありません。なぜ自分が苦しんだのか、何がいけなかったのか、次に活かせる経験は何かを整理し、自身に浸透させているのです。その涙が流れでなくなったとき、あなたは一回りも二回りも成長していることでしょう。
深く愛することのできる者のみが、また大きな苦痛をも味わうことができるのだ。
ロシアの作家・トルストイの言葉です。失恋の痛みは人それぞれだと冒頭で伝えていたことかと思います。なぜ、失恋の痛みが人によって別れるのでしょうか？ それは、どれだけ相手に想いを寄せていたのかということです。もし、傷ついて食事も喉を通らないほどの失恋の痛みに悩んでいるのであれば、あなたはそれだけ相手のことを想っていたのでしょう。そんなに人を想えるあなたであれば、また人を幸せにすることができるはずです。同じ人となるか新しい人となるかは神のみぞ知ることではありますが、きっとその人をあなたの思いで包むことができることでしょう。
すべての出来事には意味があるわ。生きていくこととは、その意味を理解すること。
アメリカの作家、スーザン・サマーズの言葉です。1回の恋でゴールインする人、何度も恋を重ねて漸くゴールインする人と、恋のゴールは普遍性を持っていません。しかし、すべての出来事には理由があるのです。例えば、お目当ての服が買えなかったけれど、その日当日急に飲み会に誘われ、そのお金を洋服に当てるはずだったお金で工面することができるという、まるで予定していたかのような不思議なできごとが人生ではたくさん起こります。恋も例外ではありません。
もし、あなたが大切にしていた恋が終わってしまったのであれば、それは何か意味を持っているでしょう。愛する人を失う悲しさを知る機会なのか、それとももっと素敵な恋を経験するためのステップの1つなのか。それは、後に貴女だけが経験することのできる”何か”の布石なのです。過ぎ去った悲しい過去をみるだけではなく、ぜひ、その先にある未来に目を向けて下さい。素敵な未来があなたを待っていることでしょう。
失恋って、当の本人は苦しい苦しいと言っているけれど､本当は終わった恋をいつまでも思い出して楽しんでいるようなところがあると思う｡本当に苦しいなら、一秒でも早く忘れる努力をするはずだから。
日本の作家、宇野千代の言葉です。もし今でも失恋で苦しんでいるとしたら、あなたの心の中でその恋が未だに生きているということなのでしょう。恋を続けるのに不可欠なのは”情熱”です。情熱とは文字通り、熱のように最後には冷めてしまうものです。しかし、今でもその情熱を燃やし続けることのできるあなたは、熱い情熱をいつまでも注ぐことができる人なのでしょう。そんな情熱的な自分に自信を持って、前向きになってみてください。きっと世界が開けることでしょう。
別れる時にはもう次の恋が始まっている。
日本の元プロレスラー、アントニオ猪木の言葉です。もし失恋に苦しんでいるのならこう思いましょう「そう、別れる”時”だったのだ」と。その恋は一度終わらせるべき恋だったのです。しかしその恋には強い想いもあるでしょう。その恋を失えば、辛く寂しい日々が訪れることでしょう。しかし、壊れたものは無理に戻そうとすればするほど、よりひどくなってしまいます。その壊れてしまった恋に固執するよりも、新しい世界に目を向けてみましょう。するとその人よりもとても素敵な人と恋をするかもしれません。一緒に甘い恋をしていたその人とまた”新しい恋”をするかもしれません。何が”新しい恋”なのか未知数なのです。さぁ、次の恋に向かって顔を上げましょう。あなたの未来は、明るいのです。
いかがでしたか。
あなたの心を癒やすような言葉はありましたか？ つらい日々にさよならして、明るい世界に目を向けて幸せになりましょう！
まとめ
失恋のキズを癒す名言集、
前向きになれる７つのメッセージ・誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい。元気を出して。
・虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃ。
・涙で目が洗えるほどたくさん泣いた女は、視野が広くなるの。
・深く愛することのできる者のみが、また大きな苦痛をも味わうことができるのだ。
・すべての出来事には意味があるわ。生きていくこととは、その意味を理解すること。
・失恋って、当の本人は苦しい苦しいと言っているけれど､本当は終わった恋をいつまでも思い出して楽しんでいるようなところがあると思う｡本当に苦しいなら、一秒でも早く忘れる努力をするはずだから。
・別れる時にはもう次の恋が始まっている。