今日は世界の七不思議についてお伝えします。私たちの住むこの世界には、私たち人間の知恵や想像をはるかに超えた不思議な現象がしばしば起こります。原因を解明できないミステリーは「世界の七不思議」として人々の頭に刻み込まれ、時代を超えて現代まで謎を深めるばかりです。
そんな世界の七不思議の一片を、今回はご紹介していきます。「世界の七不思議」とは言ったものの、謎に包まれた怪奇現象は数多くあり、七つに収まりきるわけではありません。世界で起こる様々な謎の中から、特に面白いものを厳選してみました。
何十年何百年もの長い間研究されてなお、謎を呼ぶこれらの怪奇現象に、どのような真実が隠されているのかは不明です。ご自分の想像の海にどっぷりと浸かって、世界の七不思議の謎を楽しんでください。
【世界の七不思議】
ホントに起こった7つのミステリー
水晶で作られた頭蓋骨
「オーパーツ」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。オーパーツとは、発掘している年代層にそぐわない出土品のことを指します。古代には技術的に制作不可能と思われる人造物のことを言うのです。
1927年に、ベリーズ南部のルバアンテゥンで発見された、水晶でできた実物大の頭蓋骨は、明らかに古代の技術品とは思えない精巧さをしていました。水晶で作られた頭蓋骨は、その後も様々な遺跡から発掘され、全部で10数個にのぼると言われています。
精巧な研究の結果、水晶どくろは19世紀以降にドイツで作られた可能性が高いと言いますが、今もなお研究は続いています。見るものを圧倒する美しさは、一見の価値ありです。
尻尾のある人間
人間はもともと猿から進化したと言われています。そのため、人間には必要のなくなった尾っぽの骨である尾てい骨は、現在でも人類の体の一部として存在しています。
世界中で稀に、尾てい骨が発達して、尾っぽの生えた状態の人間が生まれることがあります。たいていは気味悪いとの理由から、外科処置で切断されますが、なぜ尾が生えて生まれてくるのかは謎のままです。
アビドスの近代兵器
上述した水晶どくろと同様のオーパーツとして、エジプトのアビドスにある兵器の造形文字が挙げられます。
アビドスの古代王を祀る葬祭殿の一角に、うっかりすると見落とすほどの薄暗い中、近代兵器を模した造形文字は存在します。恐ろしい近代兵器を、なぜ古代に壁に掘ることができたのか、現在も謎のままです。古代にも、近代以上の文明が存在したという説が有力です。
アンコールワットに恐竜
約6500万年前の白亜紀に絶滅したと言われている恐竜ですが、なんとカンボジアのアンコールワットに恐竜のレリーフが彫られているのです。アンコールワット自体は10世紀ごろに建築されました。当時は現代のように発掘した化石から恐竜の姿や、生存した年代を推測する学力レベルもなかったと想像できます。
しかしアンコールワットの一部に、確かに恐竜の姿のレリーフが彫られているのです。そのため、当時ジャングルなどで生き残っていた恐竜がいて、人類と共存していたのではないかとの憶測がされています。
ペルーのカブレラストーンに恐竜
南米ペルーの「イカの彫刻石博物館」には、多数の「石」が展示されています。石に描かれているものは古代の不思議な世界観。想像力が掻き立てられる幻想的な石絵です。
研究の結果、石は約1万2000年前のもの。その時代にこれほど精巧な彫刻を石に施すことができたことで注目を集めています。しかし驚くべきは石に刻まれた絵の内容の方です。
そこにはなんと、恐竜と人間が戦う姿が描かれているのです。1万2000年前には、恐竜と人類は共存していたのではとの想像を掻き立てられる、世界の七不思議の一つです。
土星に刻み込まれた六角形
30年前に、ボイジャー1号と2号によって、土星の神秘的な映像が地球に届きました。土星の北極の位置に、なんと幻想的な六角形の模様が浮かび上がったのです。
六角形の大きさは、地球の直径よりも大きいという特大の神秘に、星の愛好家たちは色めきました。六角形の模様の謎は深まるばかりで、世界七不思議というとこの説が取り上げられます。今後宇宙開発が進み、謎が解明されることを願います。
呪いのダイアモンド
「持つ人を次々と不幸に陥れる、悪魔のブルーダイアモンド」のうわさを聞いたことがあるでしょうか。世界最大の45カラットのブルーダイアとして、時代の権力者の手から手へと渡ってきた美しい宝石。しかし外観の美しさとは対極に、血なまぐさいミステリーが付きまとう、いわくつきの宝石なのです。
呪いのダイアモンドとしてその存在を世に知らしめた大きな出来事として、かの有名なマリーアントワネットの存在があります。ルイ16世の王妃マリーアントワネットは、この呪いのダイアモンドの所有者であったのです。「持ち主を死に至らしめる」とのうわさ通り、マリーアントワネットも不遇の死を迎えました。
世界の七不思議の代表として、永遠の謎を持つブルーダイアは、現在は博物館で魅惑の輝きを放っています。
さて、「世界の七不思議」について、謎のまま横たわる不思議な存在を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
世界には、七つどころかいまだに解明されていない謎がいくつも存在しています。特に、滅びてしまった文明の名残からは、「現代をしのぐほどの技術や文明が存在したのでは?!」と推測しうる、いくつもの不思議な謎が見つかっているのです。
考古学者たちの想像力を超えた大きな謎は、我々の微々たる知識では永遠に解明できないのかもしれません。しかし、謎を謎のままに残さずに、世界の七不思議の大きな壁に立ち向かい続ける人々もまた、存在するのです。いつの日か、世界の七不思議の謎が解明されて、我々の文明の位置づけを鮮明に浮き彫りにしてくれるかもしれませんね。
まとめ
世界の七不思議といえば?
・水晶で作られた頭蓋骨
・尻尾のある人間
・アビドスのオーパーツ
・アンコールワットの恐竜の彫刻
・ペルーのカブレラストーンにある恐竜のレリーフ
・土星の北極に浮かび上がる六角形
・持ち主を死に至らしめる呪いのダイアモンド