心の底から分かり合え、良い関係が持続する本当の友達がほしいとき、どうやって探せば良いでしょうか。同じような境遇からたまたま仲良くなって、関係が続いている友人たちのことを「本当の友達」と言えるでしょうか。心のどこかでは苦しく感じながら精一杯、友人の輪からはみ出ないようにしたり、自分の気持ちにフタをして相手を嫌な気持ちにさせないために頑張ってはいませんか?
無理をして付き合うようであれば、本当の友達とは言えません。心底分かりあえる気持ちがあってこそ、人と人は、様々な境遇を乗り越えて本当の友達になれるもの。
ここでは、本当の友達がほしいときに、じっくり吟味しておくと良い6つの要素についてお伝えします。単なる共通点や利害関係だけでは判断せず、自分の心の声に耳を傾けて友達探しをしましょう。
本当の友達がほしいときに
試してみるべきことは?
相手の良い部分をいくつ探せるか
友達関係というのは、お互い気付かないうちに優劣を気にして自分と相手を比較しているものです。そして、人間は相手の悪いところに目がいく習性があります。
自分自身が満たされていなかったり、相手も卑屈な気持ちを持っていては、本当の友達になることは難しいもの。自分の生活を充実させつつ、相手の良い部分を沢山見つけられる人にだけ、友を愛する気持ちが生まれてくるのです。
相手の良い部分が自然に見つかり、幸せを願ってあげられるようであれば、本当の友達になれる可能性があるでしょう。
依存と自立のバランスはとれているか
人間は皆、どちらかが相手に頼りっきりで、どちらかいつもリードしている状態では、無理がでてきてしまうものです。夫婦や恋人なら上手くいく場合があるものの、本当の友達と長く付き合うためには、二人の関係のバランスは慎重に見ておく必要があるのです。
自分の気持ちに無理をせず、相手に力を貸して上げられるところ、苦手な分野では相手を信頼して任せてみるところと、量は違っても二つの力を維持できる関係を見つけましょう。
環境が違っても苦労を共感し合えるか
小さな頃から社会人になるまで、日本人は、社会の仕組みで同じような環境でしか出会いがありません。ですが、本当の友達というのは、年齢も性別も国籍も、様々な環境が異なっても価値観が共鳴し合い、分かり合えるもの。
本当の友達を探す為には、同じ様な環境でばかりから人を選ばず、思い切って知らない世界や、自分と180度違う場所へ首を突っ込んでみましょう。
成長させてくれる前向きな関係か
友達の中には、心の中に溜まった不満から相手を悪い道へ引きずり込もうとしたり、置いていかれるのが嫌で自分と同じベルに留めようとする人がいます。どちらも前向きな関係とは言えませんよね。
本当の友達とは、お互いの成長を喜び、応援し合える関係をつくるのが理想的です。自分が前向きに頑張ろうとする行動を否定したり、ネガティブな言葉を投げつけて勇気を失わされそうになるようなら、そんな相手とは本当の友達にはなれないでしょう。
個性的である事を受け入れられるかどうか
本来、人は皆個性的なものです。一人ひとりが全く異なるパーソナリティを持ち、違う人生を歩んでいるもの。それなのに、人は群れると同じでいようとしてしまいます。もちろん、共通する物事から安心感を得て、共存できるわけですが、それは次第にタイトなしがらみとなってしまうことも。
本当の友達であるなら、個性的な部分を尊重できるはずです。自分と違う部分があるからと目くじらを立てるのではなく、優しい気持ちで受け入れ、お互いの違う部分を尊重できる関係であるべきです。
劣等感の強い相手かどうか
友人関係でトラブルになる原因とも言えるのが、お互いの劣等感です。劣等感があると、批判的になったり、嫉妬の気持ちから意地悪を言ってしまったり、本当の友達との関係を壊す素になってしまいます。
自分自身に対してもそうですが、劣等感の強いままでは良い関係は築けず、相手に良いことが起きた分だけ嫌いになってしまうもの。友人だからと無理矢理関係を続けていても、相手の良い出来事は祝福してあげたのに、こちらの良い出来事には嫌味な言葉で返されてしまえば、本当の友達にはなれません。
50-50でないといけないというワケではないですが、ここもお互いの心地よいバランスが必要になります。
いかがでしたでしょうか。なんとなく自然に出来てきた友達との関係も、付き合い方を良く考えておかないと、思わぬ落とし穴もあるもの。
身近で支えてくれる大切な存在が、ある日急に裏切ったり、辛い時にも理解を得られなかったりしては、心の傷は計り知れません。また、こちらは気付いていなくとも、人の不幸を願う不幸な人は沢山います。うっかりそんな相手に翻弄されてしまわないためにも、友達を見る目は養っておかなくてはいけません。
本当の友達を探す為には、自分自身の価値観や考え方もしっかり持ち、相手と自分の心のバランスや距離を上手にとることが大切になります。双方にとって良い関係であるためには、外見や置かれている状況よりも、心の奥の部分のふれあいを温めていきましょう。
まとめ
本当の友達がほしいときに試してみるべきことは
・相手の良い部分をいくつ探せるか
・依存と自立のバランスはとれているか
・環境が違っても苦労を共感し合えるか
・成長させてくれる前向きな関係か
・個性的である事を受け入れられるかどうか
・劣等感の強い相手かどうか