素直になれない人というのは、過剰に自分と周りとの壁を厚くしてしまい、一人の殻に閉じこもって頑固さがMAXになっているものですね。ですが、素直になれない人は、最初からそんなに意固地だったのでしょうか?きっとその人をトコトン困らせるような出来事や理解を得られなかった経験から、素直になれない自分を創りだしているのでは。
客観的な立場から見てみると、その人には良い所も多く、改善点もたくさんみつかり「もったいない!」という気持ちから、力になってあげよう、助けてあげたいと右往左往してしまいます。とは言え、肝心の本人がそこまで頑固だと取り付く島もありません。
ここでは、そんな素直になれない人の気持ちをほぐす7つの術をお伝えします。実は意外な方法で人の心はほぐれてくるものです。ぜひ参考にしてください。
素直になれない人の気持ちをほぐす
7つの術!
言いたくなる気持ちはグッとこらえて、アドバイスをしない
まず、一番最初のステップが一番苦しく、一番難しいものですが、素直になれない人の心をほぐすためには、一番大切なところ。それは、アドバイスをやめるということです。
頑固になりすぎて何をやっても上手くいかない素直になれない人ですが、それに気付かなければいけないのは自分自身。上手くいかない状態でアドバイスされると、自分が否定されたような気分になり、ますます頑固になってしまいます。同意できる部分は迷わず同意してあげて、アドバイスはとりあえずやめましょう。
出来ているところを客観的に褒めて、自信をつけさせる
素直になれない人は、人間としてのキャパがかなり狭くなっている状態なので、ごちゃごちゃアドバイスするよりも、ほっとさせてあげるため、良い部分を見つけてあげることも大切です。
頑固な状態というのは「これ以外に方法はない!」と、決め付けているようなもの。他の出来ている部分にも少しでも目を向けられれば、その部分を生かした方法に目がいき、改善点がみつけられれます。
空回りしていたとしても、しっかり労う
素直になれない人は、どれだけ頑張っていても上手くいかないことのほうが多いでしょう。その人の努力の方向が違っていても、否定せず、ただただ頑張っている姿を労ってあげてください。
「そんなに頑張っているんだね。疲れたよね。」「すこし休憩してもいいんじゃない?」など、お疲れ様の気持ちを込めて優しい言葉かけをしましょう。努力しても上手くいかないのは自分が一番良く知っています。優しくしてあげることで、心に余裕をもたせてあげることができます。
ダイレクトに力を貸すのではなく、遠くから見守るように応援する
身近でみていると、その空回りにはイライラさせられ、ついついダイレクトな方法で力を貸そうとしてしまうもの。ですが、キャパの狭くなっている人は、それがどれだけよい方法だとしても受け入れられないでしょう。
返って反発されると、また心を固くしてしまう恐れがあります。見ている側も怖いけれど、少し遠くから見守るように、一定の距離を保ち、その奮闘振りを応援してあげることしかできません。
意見をもとめられても、自分で考えさせる
素直になれない人というのは、素直になれない割には、人に意見を求めてきます。本当に力を貸して欲しいわけでもなく、自分の正当性を支持されたいという側面もあるでしょう。
しかし、これは罠のようなもの。ここで率直にこちら側の意見を言ってしまうと、さらに頑固さがパワーアップしてしまうのです。少し我慢とテクニックが必要ですが、やはり素直になれない人から意見を求められても、それとなくはぐらかして。自分の頭で間違いに気付かせるために、ひたすら待ちましょう。
今がどんな悪い状態でも、相手の能力を信頼する
頑固さMAXで誰の意見も聞かない、聞きたくない、自分が一番正しいと思っているような素直に慣れない人たち。客観的に良い部分も知っているだけに、今の状態を見ているとかなりモヤモヤしてしまいます。
ですが、ここも忍耐を持って、今のその人がどれだけ悪い状態でも、自分が相手に見出している良い部分を信じて待つことです。きっと、今は身体の調子が悪いようなもの。元気になれば直ぐに自分らしさを取り戻してくれます。あなたのそんな対応を感じてくれれば、相手も自信をとりもどすキッカケを掴むことができます。
立場を入れ替えて考えてもらう
視野がかなり狭くなっている素直になれない人ですが、無理矢理にでもそれに気付かせるためには、誰かと立場を入れ替えて考えることです。そうすることで、客観的に状況を把握することができます。
自分と相手を入れ替えてもよし、相手の身近な人やトラブルの対象と入れ替えてみても良いでしょう。直接的に立場を入れ替える話をすると過敏に反応されてしまう恐れもあるため、会話の合間に例え話として織り込みましょう。
身近に素直になれない人がいると、こちらにも知らないうちにストレスが溜まってしまいます。なにせ、こちらな言うことや遣ることに対して全て「NO!」で返ってくるようなものですから。
そうなると、どうでしょうか。素直になれない気分が自分にも伝染してきて、いつの間にか相手に対して自分も素直な態度がとれなくなってしまいます。こちらが素直でないのに、相手に素直になってくれというのもおかなしな話です。
まずは、相手との距離は適度に保ち、近づきすぎないこと。そして、一番大切なのは「待つこと」です。身体と違って心の回復には時間がかかります。遠くからでも良い、的確なアドバイスも必要ないので、優しい気持ちで待つことだけが、素直になれない人の支えになり、しだいにその心をときほぐすことができるのです。
まとめ
素直になれない人の気持ちをほぐす7つの術!
・言いたくなる気持ちはグッとこらえて、アドバイスをしない
・出来ているところを客観的に褒めて、自信をつけさせる
・空回りしていたとしても、しっかり労う
・ダイレクトに力を貸すのではなく、遠くから見守るように応援する
・意見をもとめられても、自分で考えさせる
・今がどんな悪い状態でも、相手の能力を信頼する
・立場を入れ替えて考えてもらう